アライグマは「特定外来生物」に指定されており、イタチやハクビシンとは適用される法律が違います。根拠は外来生物法(2005年施行)で、生きたまま運搬・飼育することが禁止されています。ただし「だから自由に捕まえてよい」というわけではありません。捕獲には自治体の枠組みに沿った手続きが必要です。この記事では法的な扱いの違い、被害の見分け方、費用相場、依頼先を整理します。
屋根裏の害獣は種類によって法律も対処も変わります。まず相手を特定するところからです。
まず結論:他の害獣との違い
| アライグマ | イタチ・ハクビシン | |
|---|---|---|
| 根拠法 | 外来生物法+鳥獣保護管理法 | 鳥獣保護管理法 |
| 位置づけ | 特定外来生物(防除の対象) | 在来種・保護の対象 |
| 生きたままの運搬・飼育 | 禁止 | — |
| 自治体の防除計画 | あることが多い | 個別対応が中心 |
| 自分で捕獲 | 手続きが必要 | 許可が必要 |
| 駆除費用の目安 | 5万〜30万円 | 10万〜30万円 |
実務上の要点は「自治体が防除の枠組みを持っていることが多い」点です。アライグマは全国で分布を拡大しており、多くの自治体が防除計画を定めています。まず窓口に相談すると、捕獲器の貸し出しや手続きの案内を受けられることがあります。
※紹介している業者の対応エリアは関東・甲信・東海・関西・中国・四国です(北海道・東北・北陸・九州・沖縄は対象外/2026年10月時点)。調査・見積もりは無料で、見積もり後のキャンセルもできます。エリア外の方は地域の業者をお探しください。
アライグマかどうかの見分け方
- 足音が重い/全長40〜60cm・体重3.5〜9kgと害獣のなかでは大型で、「ドスドス」と響きます
- 昼間にも音がする/夜行性ですが日中に動く個体も多く、ハクビシンとの違いになります
- ためフンをしない/同じ場所に溜めるハクビシンと違い、目立つ場所に排泄します
- 鳴き声/「クルルル」「キュー」「クックッ」と小刻みに鳴きます
- 手先が器用/水場や餌をあさった跡、開けられた容器などが残ります
見分けの決め手は「重い足音+昼間にも動く+ためフンがない」の組み合わせです。フンの特徴からの判別はハクビシンの被害の見分け方、音からの判別は屋根裏の物音の正体を参照してください。
アライグマ特有の危険
性格が荒く、力も強い動物です。屋根裏で鉢合わせすると攻撃してくることがあり、他の害獣以上に接触を避ける必要があります。
- 咬まれる・引っかかれるリスク/追い詰めると反撃します
- 繁殖力が強い/対応が遅れるほど個体数が増えます
- 糞尿による建物被害/天井の腐食・断熱材の汚染
- ノミ・ダニの持ち込み
- 農作物・池の魚の食害/雑食で何でも食べます
屋根裏での確認は避けてください。鉢合わせのリスクに加え、天井板の踏み抜きや糞の粉じん吸引もあります。室内から見えるシミや音の記録までにとどめ、あとは業者に任せるのが安全です。
自治体に相談できること
アライグマは特定外来生物として自治体が防除の計画を持っていることが多く、他の害獣より公的な支援を受けやすい面があります。
| 自治体でできること | 対応しないことが多いもの |
|---|---|
| 防除の相談・手続きの案内 | 屋根裏での追い出し作業 |
| 捕獲器の貸し出し(自治体による) | 侵入口の封鎖工事 |
| 捕獲個体の引き取り・処分の案内 | 糞尿の清掃・消毒 |
| 被害防止のアドバイス | 天井など被害箇所の修繕 |
捕獲器を借りられても、実作業まで自分でやりきれるかは別問題です。手続き、設置、捕獲後の扱い、侵入口の封鎖、清掃までを考えると、業者に任せるほうが現実的な場面が多くなります。
駆除費用の相場
| 内容 | 費用の目安 |
|---|---|
| 捕獲・追い出し・清掃・封鎖まで | 5万〜30万円 |
| 被害が屋根裏全体に及ぶ場合 | 20万〜30万円 |
| 断熱材の交換 | 別見積もりになることが多い |
費用差の正体は他の害獣と同じで、「侵入口を何か所塞ぐか」と「清掃・消毒が含まれるか」です。総額ではなく作業範囲を揃えて比べてください。
業者選びで確認すること
- アライグマの取り扱い経験があるか/特定外来生物は捕獲後の扱いに決まりがあります
- 自治体の枠組みを使うかどうか説明できるか
- 侵入口を何か所塞ぐか
- 再発時の保証と期間
- その場での契約は避ける/訪問販売にあたる契約は書面受領から8日間クーリング・オフができます。困ったときは消費者ホットライン「188」へ
- 2〜3社から見積もりを取る/侵入口の数と保証期間を揃えて比較してください
よくある質問
アライグマ駆除の費用はいくらですか?
5万〜30万円程度が目安です。捕獲だけか、清掃・消毒・侵入口の封鎖まで含むかで大きく変わります。屋根裏全体に被害が及んでいる場合は20万〜30万円になることもあります。
特定外来生物だから自分で駆除していいのですか?
いいえ。防除の対象ではありますが、捕獲には自治体の枠組みに沿った手続きが必要です。また外来生物法では生きたままの運搬や飼育が禁止されており、捕まえた個体の扱いにも決まりがあります。まず自治体の窓口に相談してください。
ハクビシンとの見分け方は?
アライグマは体が大きく足音が重い、昼間にも動く、ためフンをしない、という3点が違いです。ハクビシンは決まった場所に排泄するため、天井の同じ位置にシミが出やすいのが特徴です。
屋根裏を確認してもいいですか?
おすすめしません。アライグマは気が荒く、鉢合わせすると攻撃してくることがあります。加えて天井板の踏み抜きや糞の粉じん吸引のリスクもあります。音の種類・時間帯・天井のシミの位置を記録して、業者に伝えてください。
放置するとどうなりますか?
繁殖力が強いため個体数が増え、対応費用が上がります。糞尿による天井の腐食、断熱材の汚染、ノミ・ダニの発生も進みます。農作物や池の魚が食べられる被害も報告されています。
参照元・出典
- 環境省「アライグマ防除の手引き(計画的な防除の進め方)」
- 千葉県「特定外来生物 アライグマ」
- アサンテ「アライグマ駆除の方法・費用相場・注意点」
- お住まいの市区町村の鳥獣・外来生物の相談窓口
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